
1989年12月15日、テクノソフトから「ヘルツォーク・ツヴァイ」がリリースされました。
メガドライブ初期の隠れた名作と言われていますが、そもそも存在自体が知られていない不思議なソフトです。
名作ならばゲーム雑誌で特集が組まれたり、口コミで良い評判が広がるはずですが、当時はそういったことはほとんどありませんでした。
知名度が低い原因は、複雑なゲーム性にあると個人的には思います。
目次
ヘルツォーク・ツヴァイはシューティングゲーム?それともシミュレーションゲーム?
ヘルツォーク・ツヴァイは、見た目はシューティングゲームのように見えますが、実はシミュレーションゲームです。
シューティング要素の戦闘をはじめとして、シミュレーション要素の生産や輸送など、すべてをリアルタイムでこなさなければなりません。
大戦略シリーズのように、腰を据えてじっくり取り組むことが許されません。
自分のターンの後に敵のターン、というゆっくりな感じではなく全部が同時進行なので、ちょっとの遅れが命取りになります。
とにかく忙しいシミュレーションゲームです。
RTS(リアルタイムストラテジー)の走りだと言われていますが、この複雑さがユーザーを選んでしまう原因だと思います。
対人戦が熱い!でも、やり込んでくれる友人が少ない・・・
システムが複雑なので慣れるまでが大変なのですが、慣れてしまえばこっちのものです。
やり込めばやり込むほどクセになる面白さを体験することができます。しかし、慣れる前にあきらめる人が結構多いのが辛いところです。
対人戦こそがヘルツォークツヴァイの醍醐味なのですが、その面白さを体験しないままあきらめるのはもったいないです。
友人に勧めても続けてプレイする人は少なかったですね。面倒くさいと投げる友人が大多数でした。
しかし、熱心にプレイを続けてくれた数少ない友人とは対戦で盛り上がりました。泊りがけでプレイしたのは良い思い出です。
メガドライブで続編を心待ちにしていましたが、結局リリースされることはありませんでした。
隠れた名作を埋もらせたままではもったいないと思うのですが、テクノソフト亡き今、続編はまぼろしとなってしまいました。
もし、ヘルツォークツヴァイがスーファミで出ていたとしたら、とんでもないぐらい大ヒットしていたかもしれませんね。
ヘルツォーク・ツヴァイ 動画紹介
ここではヘルツォーク・ツヴァイ関連の動画をご紹介します。RTS(リアルタイムストラテジー)の元祖をご覧ください。
メガドライブ版 ヘルツォーク・ツヴァイ
サウンドがかっこいい!テクノソフトのBGMにハズレはありません。一見するとトップビューのシューティングでサンダーフォース2の奇数面を連想しますね。
兵器を作りすぎて混戦になると脳が追いつかなくなって訳が分からなくなってしまうのは良い思い出です(汗)。でも、CPUはワンパターンなので、パターン化すれば難なくクリアすることが可能なんです。
敵を溶岩地帯に突っ込ませるように誘導することもできます。こちらが何もしてないのに地形にはまって動けなくなる敵キャラがいたりするんですよね(汗)。
CPU戦は単調作業になりがちなので、楽しむならやっぱり対人戦に限ります。もし今からヘルツォーク・ツヴァイを十二分に楽しむなら、嫌がる友人を口説き落として一緒にプレイするしかないと思います。
動画では地味な印象しかないかもしれませんが、やることが多くて忙しく、それが癖になるぐらいおもしろいシステムになっています。実際にプレイしないと、このおもしろさは伝わらないと思うので、それが残念ですね。
ちなみに「ツヴァイ」はドイツ語で「2」の意味です。メガドライブ版はパソコン版の続編だったんですね。
PS4版 AirMech Arena 対戦型RTS
テクノソフトが無くなった今、ヘルツォークの続編を望むことは不可能になってしまいました。そんな時、ヘルツォーク・ツヴァイを強烈にインスパイアした作品である「AirMech Arena」がSTEAMからリリースされたんです!
PS4で遊べるエアメックアリーナは無料でプレイ可能です。強力なユニットが課金で使えるところが今どきのゲームといった感じです。グラフィックはメガドライブ時代とは比較にならないほど美しく、正直おっさんにはついていけません(汗)。
オンラインなしのスタンドアロンで気軽に楽しめるなら購入を検討するのですが、最近のゲームはネット接続が前提なので、どうしても購入を躊躇してしまうんですよね。ゲーム熱が復活しない限り、最新機種を購入することないので、おそらくプレイすることはないと思います。
しかし、リアルタイムストラテジーを無料で体験するチャンスに変わりありません。PS4を持っている方はプレイしてみてはどうでしょうか?