犠飛とは、バッターが外野フライを打ち上げてアウトになったときに、走者が進塁した場合のことをいいます。英語ではSacrificeFly(SF)と呼ばれます。
犠飛は犠牲フライとも呼ばれ、記録上、犠牲バントとは別物としてカウントされます。
犠牲フライと犠牲バントを合計して「犠打飛」と呼びますが、定着していないのが現状です。一般的にまとめて「犠打」と呼ばれます。
犠牲フライが犠牲バントと異なるところは、得点が入った場合のみ記録されることです。
例えば、ノーアウトランナー2塁のケースで、外野フライを打ってランナーが3塁へタッチアップした場合は、犠牲フライの記録は付きません。
ノーアウトランナー3塁のケースで、外野フライを打ってランナーが本塁へタッチアップした場合は、打点とともに犠飛が記録されます。
また、犠牲フライは打数に含めません。
そのため、打率の計算ではカウントしませんが、出塁率の計算では打数に含めることになります。
よって、犠飛で打率は変わりませんが、出塁率は低下することになります。
さらに、連続ホームランや連続ヒットの記録中に犠飛が記録されてしまうと、連続記録は中断することになります。
日本プロ野球の犠飛通算記録は、野村克也さんの113犠飛が最高記録です。
メジャーリーグの犠飛通算記録は、エディーマレーさんの128犠打が最高記録です。